引越し

引越しは「お任せパック」になると聞いていたのだが、
あまりに荷物が膨大な我が家は
「お任せパック」なのにもかかわらず、事前にダンボールを渡された。
できるところは自分でやっとけ、ということだろう。
一番大変だったのが子供のおもちゃ。
ちまちまと細かい。
私はそういうのをしまうのが大の苦手。
整理整頓関係はホントに役立たずなのだ。
そうしたらダンナが見かねてほとんどやってくれた。
「業者がやるんだから、適当にやっとけばいいよ」と言ったのだが、
一度エンジンがかかったらやらずにはおれないのか、
ダンナはけっこうしまいこんでいた。
おかげで当日の荷作り作業は思ったよりはかどったようだった。
(事実引っ越し業者の人にそのように言われた)

引越しは当初一日目が梱包、二日目が搬出搬入、三日目が家具の組み立て
という予定だったが、一日目も梱包がすんだ部分から搬入を始めることになった。
本当はダンナは二日目だけ休んで引越しに立ち会うつもりだったが、
初日業者が来て仕事を始めた様子を見ていて、
「これはとても仕事をしている場合じゃない」と思ったのか、
初日も急遽休むことに。
でもそのおかげで初日から搬入ができた。
(旧居、新居と二手に分かれることができたので)
二日目は予定通り搬出搬入で終わり、
三日目の家具の組み立ては午前中ですんだ。
引越しにきたのは力仕事チームのフランス人5人と
取りまとめの日本人の方。
一日目、二日目は暑かったので、途中で飲み物の差し入れをした。
これはとても喜んでもらえたようだった。

ちなみにお子様たちは上二人はもーふぃーぬのうちに、
らんちゃんはナタリーに預けた。
ナタリーにはお金も払っているし仕事だからともかく、
上二人を預けたもーふぃーぬ宅にはとてもお世話になりました…。
だって初日、二日目と朝8時半から夜7時近くまで
みてもらったのだ。
光はおっぱいの都合があったので、全日私と一緒だった。

引越しそのもの以外で大変だったのがゴミの処理。
引越しが水、木、金で、水曜日がリサイクル物とガラス瓶、
金曜日がそれ以外、いわゆる燃えるゴミの日だったので、その日は出せたが、
それにも間に合わなかったゴミは、引越し直後の週末に家の掃除をしたときに
新居に持ち帰り、こちらでゴミに出した。
日本に帰国のときだったらこんな技は使えない。
また、庭の木の枝を切って処分できないまま積んであったのも、
ダンナが一生懸命短く切って袋詰めして捨てた。
それでも捨てきれない太い枝は、隣家のおじさんが見かねて
自分の家の暖炉にくべるから置いていけと言ってくれたそう。
ああ、ホントにいろいろみんなの世話になってる。

間に合わなかった家の掃除は引越し後にやった。
壁の落書きとかどうやっても消えなくてどうしようと思ったものもあったが、
ダメなら壁を塗り替えるだろうし、
それで費用上問題があればきっと連絡があるだろうと見切った。
ダンナはせっせと庭の手入れをしていたが、
隣家のおじさんに「こんなにしなくても大丈夫」と言われるほどだった。
(後日この家を下見に来たときの写真を見たら、
庭なんて草ボーボーだった)
あの猛暑を乗り切って息長く咲いていた朝顔が
なおもつぼみをつけ続けているのがなんとなく痛ましかった。
途中で隣家のおばさんが労いのお茶に誘ってくれる。
全ての掃除が終わったあと、庭でおじさんおばさんと記念撮影した。
近いからいつでも会えるんだけど、
隣同士という関係はもう終わり、
引越しのこういう別れはやっぱり辛いなあ。
本帰国で一気に半永久的な別れが来るよりは
ワンクッション置けてよかったと考えるべきか。