レザンドリ

Les Andelys

ジヴェルニーのあと、近くでどこかきれいなところはないかな~と
ガイドブック片手に向かったのがレザンドリ。
「セーヌ流域で一番眺めが美しい」とのこと。
迷いながらも道路標識を頼りに走っていくと、
右手の上のほうにお城らしきものが見えてきた。
これが目指すところか?
分からずに通り過ぎ、町のメインストリートと思われる
太い通りに出る。
昼も過ぎておなかがすいていたので、
ここで適当に当たりをつけてレストランへ。
ホテルつきのレストランで、近所の人たちが
日曜の昼食を楽しみに来ているような感じ。
22,5ユーロのコースメニューで
前菜、メイン、チーズ、デザート。
これに突き出しと口直しのシャーベットまでついていた。
チーズはあまり変わったものはなかったけどワゴンサービス。
レストランの案内を見ていたら、
使用言語に日本語が入っていたので聞いてみたら、
オーナーが日本語をしゃべるのだとか。
本人には会えなかったけれど、
意外なところで日本を見つけた。



食事を済ませて町の大聖堂を見にいく。
建物は古そうだったが、
正面の一番目立つステンドグラスはけっこう新しいもの。
これじゃあたいしておもしろくないな。
眺めがいいところとは一体どこなのか?
さっきのお城のところなのか?
お城まで戻ってみる。
途中違う道に入り、山道を登っていくと、
見晴らしのよさそうなところが出てきたので、
そこの駐車場に入ってみた。
他にも車がたくさん停まっていたので、
きっときれいなんだろうからちょっと見ていくか、程度の気持ちで…。



そこに開けていたのがこの景色。
これが探していた景色だったのか!!
ゆったり流れるセーヌ川に白い岸壁。
(白いのは雪じゃないのよ)
眼下にはおもちゃのような家並み。
そして左手にお城の廃墟(12世紀末のもの)。



丘の上から見下ろすフランスの田舎の風景が新鮮でした。
丘から廃墟の方に向かう急斜面を
子供たちは何度となく駆けおりていました。
草に覆われた丘に座ってのんびり風景を眺めているだけで
あっという間に時間がたってしまいそうな、
フランスであってフランスではないような空間。