バイオリンを借りる

無事先生を見つけたのはいいが、
やはり練習に楽器が必要。
あいにく先生も余っている楽器がないとのことで、
楽器を借りに行くことにする。
今まで楽器を借りて練習するというのは
あまり経験がなかったのだが、
よく見てみると「貸し楽器」ってけっこうある。
まあ値の張るものだけに、
最初から買って始めて飽きちゃったらもったいない。
試しに始めてみて、
続くようだったらそれから楽器を考えてもいい。
私も同じようなことを考えた。

先生と待ち合わせて行ったEurope界隈は
たまたま手持ちの本に載っていたレンタル楽器屋が
あったから行ったのだが、
以前コンセルバトワールがあった関係で、
楽器屋さんが多いところなのだそうだ。
とりあえず目指す店に行ってみる。

在仏6年の先生に通訳してもらう。
レンタル楽器が出てきたはいいが、
なんだか見るからに安っぽい。
先生が弾いてみるが、音がこれまた安っぽい。
これで月100F、他に保証金1000F、身分証明書、
在住の証明となるような電気・ガスの請求書などなど、
要求されるものが多い。
それでこんなのしか借りられないなんて、ちょっとひどくないか?
先生とも意見が一致し、その店は出る。

次は先生の知っている店。
そこで出てきたレンタル楽器は先ほどとは見違えるようなよい楽器。
音もそこそこいい音がする、というより、レンタルにはもったいないような。
それもそのはず、本来なら売る楽器なのだそうだ。
こちらは月100Fで最低3ヶ月から、保証金300Fで、ほかにはいらない。
こっちのほうが条件がいいじゃないか。
ということでこちらで楽器を借りることにする。
気に入ればこの楽器を買ってもいいそうだが、3500F。韓国製だか中国製。
最近韓国製、中国製の楽器が安くてまあまあということで
結構出回っているそうだ。