花の色

フランスにやってきたのが晩冬だったためか、
徐々に春になるのと同時にいっせいに花開くのを楽しめました。
日本と同じような花が多いのですが、
月によってメインカラーが違っているように思えるのです。

4月…黄

エニシダ、山吹など日本でもおなじみの花がそこかしこに咲いている。
エニシダはバナナのような形の花が咲くので、
私は小さい頃「バナナの木」と呼んでいた。
長女に教えてあげたら「ここにもバナナの木があったよー」と大喜び。
場所によっては生垣に使っていたりもする。
またタンポポ、水仙もたくさん咲く。
下旬は菜の花。
黄色いじゅうたんのように一面菜の花が咲いているところがある。

  

これはランスに向かう道すがら遭遇した菜の花畑

5月…紫

特筆すべきは「木の花で紫が多い」ということ。
近所に藤らしき花が咲き始めたときは
「藤は日本だけじゃなかったのか!!」と思いましたが、
満開の今ではけっこうあちこちで見かけます。
他にもモクレン、あとは残念ながら名前は分からないのですが、
いくつか紫の花を咲かせる木を見かけます。



モネの家にて

6月…赤とピンク

暑くなってきて、木の葉が生い茂ってきた。
「今月は緑かな?」と思っていたが、
なぜか目につく赤とピンクの取り合わせ。
バラが今ピークなので多いのだけど、
他にもゼラニウム、ペチュニア、サルビア、
あと名前がわからないけれど4片の花びらを持つ、
よくバルコニーから垂れ下がるように咲いている花。
グラジオラスやあおいのような、背の高い花も目立つ。
夏らしい日差しに映えて、
鮮やかだけど暑さを増幅しているように思うのは
私だけだろうか?



2月…日本の春?

ようやく春めいてきた2月末、
待ちかねたようにいっせいに春の花がほころび出します。
チューリップ、クロッカス、水仙、ヒヤシンスなどは
日本と同じ光景です。
おもしろいところでは、早くも桜が満開を迎えること。
種類が違うようで、葉っぱも花といっしょに生えるタイプ。
白い花(山桜?)、ピンクの濃い花(緋寒桜?)など。



近所にはボケにそっくりな朱色の花が咲いています。
ボケはもっと低木だと思っていたのですが、
こちらに咲いているのはけっこうな高さに育っています。