食はトスカーナにあり

中継地点として寄ったピサとシエナだったが、
食べ物のおいしさは格別!

ピサでは斜塔を見たあと、ふらふらとレストランを探しているときに
「コンニチハ~」と日本語で話し掛けてきたおじさんにつられて
とあるピッツェリアに入店。
明らかに観光客目当てという感じだったのであまり期待していなかったのだが、
意外なおいしさにびっくり。
ピザもパスタもすごくおいしい。
(名前を確認しなかったのが悔やまれる)
「これから先の食事に期待できるな~。
ピサの食事が一番おいしかったなんてことないだろうな~」
と半分冗談で言っていたのだが、
これが現実になってしまうとは…。

シエナではとにかく生ハムとパルミジャーノ・レッジャーノ
(パルメザンチーズの固まり)がすごくおいしい。
今まで食べたことないくらい柔らかい生ハム、
パルミジャーノ・レッジャーノがホテルの朝食のビュッフェで
大きなスライスで並んでいるのにもびっくり。
昼にカンポ広場に面しているレストラン「Al Mangia」に
店構えだけでなんとなく入ったのだが、
ここのお料理はどれも絶品。
子供たちにとったpici
(ストローのようにスパゲッティの中心に穴が開いている、
変わった形のパスタ。
シエナ名物らしい)のトマトパスタ、
ものも言わずにたいらげたので、
よほどおいしかったのだろう。
もう一品取ったものの、
子供たちはいらないと言って食べなかったポルチーニ茸のリゾットも、
前日ホテルのレストランで食べたのより
ずっとずっとおいしかった。
(もったいなくてハハは半分くらい食べてしまった)
あとで調べたら、ミシュランにも載っている名店だった。
(ちなみに親はコースメニューを取ったのだが、
あまりのおいしさに我を忘れ、
何を食べたか思い出せない…)



ローマでもピッツェリアはもちろん、
星つきレストランにも行ったのだけど、
どれも普通…。
探せばもっとおいしいところもあるのだろうが、
手を加えすぎているというのか、
もっとシンプルでもいいのになあと思うようなものが多かった。
滞在がクリスマス期間中だったので、
どこも特別メニューが多かったせいもある。
ローマで楽しみにしていた「トリッパ(牛の胃のトマト煮)」が
食べられなかったのも残念。

それに比べてピサとシエナの料理は
概してみんなシンプル。
素材の味を存分に出している感じ。
次回はトスカーナの中心地、
フィレンツェに行きたい私。
食と芸術に期待は高まるのだった。