雨と霧

今回のイタリア旅行ほど天候に恵まれなかったことはない。
出だしは好調で、モンブラントンネルでも雪の影響がなく、
なーんだ楽ちん楽ちん♪と難なくイタリア入り。
トリノは寒かったが、北のほうにあるししょうがないよね、と
気にもしていなかったのだ。
ところがペルージャに行く夜、山道で濃霧にまかれる。
山だったからかな、と思っていたが、
その後毎夜毎夜霧の来訪。
高速道路ですら霧で前が見えなくなる。
山道での霧だっていつ道を踏み外して落ちるかという恐怖があるが、
のろのろで走ることができるし、怖ければ停まることもできる。
しかし高速道路では停まれない。
しょうがないから対向車線のライトが頼り。
運よく前を走る車がいたら絶対に離れてはいけない。
前車のリアライトが命綱なのだ。

じゃあ昼間は天気がよかったかというと、
これまた雨の連続。
むかつくことに朝からけっこうな量が日中にかけて降り続き、
夕方4時ごろぴたっと止んで日がさしたりするのだ。
一体何をしろというのだろう?
二回目だし、今回はバチカンを重点的に見よう!と
わざわざバチカンの目の前のホテルを取ったローマ、
見事に全日雨にたたられ、
子供四人連れて長蛇の列のバチカン美術館入場待ちに
並ぶ気にはなれず…。
エステ荘にも行く予定だったが、
せっかく庭を見に行くのに雨じゃあねえ、とこれまたぽしゃる。
まあおかげで予定外のローマの教会めぐりができたので、
これはこれでいいか、と思えたのだが。

イタリア全土がどこも雨か、というと、
南イタリアは太陽がいっぱい!なのだ。
もう北と南で全然天気が違う。
我が家は最初南を回ってから北上したので、
ギャップが一層大きかったのだった。