南イタリアの胃袋

南イタリアで出会ったおいしいものをご紹介。

★トマト

イタリアどこでもトマトはおいしいけど、
南イタリアのトマトのうまさは格別!
いろんな料理に使われています。
パスタを頼むとどんな種類でもトマトが入っていました。
ボンゴレを頼んでもトマト入り、
クリームソースのものは「ない!」ときっぱり言われてしまいました。
ダンナ一押しは
にんにくとオリーブオイルで味付けしたパスタに
生トマトをからめたもの(トマトソースではない)。
家でもあの味を再現しようとあれこれ試しているが、絶品。

※試してみたい方にワンポイントアドバイス。
・オリーブオイルはイタリア産
・トマトは細長いイタリアントマト
を使うとかなり近いものができる。
もちろんパスタもイタリア産を使うことが望ましい。

イタリアスーパーのパスタ売り場
ずらーりとパスタが並ぶ。
ここはセモリナ粉製品のみ。
別に卵入りパスタばかり並ぶ棚もあるのだ。



★モツァレラチーズ

これって実は南イタリアのものだそうで。
知りませんでした。
普通のレストランではもちろんのこと、高速道路のAutogrillでも
普通に並んでいます。
モツァレラというと、トマトと一緒にスライスして
並べるカプレーゼというのが知られていますが、
南イタリアでのモツァレラの食べ方は豪快、
頼むと丸ごとそのまま出てきます。
ドレッシングも何もなし。
自分でお好みでオリーブオイルなどをかけるのですが、
塩味がするので、そのままでも十分いけます。
今までスーパーで売ってるモツァレラしか食べたことがなかったので、
モツァレラって味のない(よく言えばくせのない)チーズだと思ってました。
大きな誤解。
本場のモツァレラはんまい、です。

★レモン

南イタリアの風景にはミカンの木、レモンの木が
当たり前のようにあります。
ちょうど冬は実のなる季節なので、
オレンジや黄色の点々がそこかしこに見えて、
目にも楽しいのです。
さてレモン、これが甘いんだ!!
私はレモン丸かじりは酸っぱくてできない人ですが、
南イタリアのレモンだったらできるかも!
特産だけあって、夏なら屋台などで
オレンジジュース、レモンジュースが飲めるようです。
冬だからやってなくて、看板だけ…。
恨めしく眺めてきました。

カプリ島で見たレモンの木


★パスタ

残念ながら南イタリアではこれといったピザに
出会えなかったのだけど
(ナポリ風パンピザはあまり好みではないのです)、
パスタは南に限らず、どこに行ってもおいしいです。
南イタリア特有のパスタ、オレキエッテは
円形で真ん中がちょっとへこんでいる、耳たぶのようなパスタ。
これは生パスタなんだろうなあ、買って帰れないか、
と思っていたら、ありました!!
スーパーに乾燥オレキエッテが売っていたのです。
もちろん買って帰りました。



★シーフード

南イタリアだけではないけれど、
海が近いナポリではシーフードに期待をかけていました。
そして期待を裏切らないおいしさ!
当たり前のようにメニューにはシーフードサラダ、
頼むと生野菜にシーフードが混ざっているのではなく、
まさにシーフード「だけ」のサラダが堪能できます。
エビはともかく、タコ・イカはフランスであまり
味わえないもの、なのにお子様は大好物なので、
私の頼んだシーフードサラダはずいぶん取られました。

★番外編…まかないのラザニア

クレモナにて。
時すでに3時、
レストランを探すも日曜だったためか見つからず、
ようやく見つけたカフェもランチ営業時間は終わり。
がっくりしている私たちに「パニーニでもよかったら」と言われたので、
食べられればなんでもいいと入ることになりました。
そうしたらお店のご主人がやってきて
「ラザニアでもよかったらあるけど、何人分いる?」と聞いてきたとのこと。
(私はその場にいなかった)
遅い昼休みになったお店の人たちも同じメニュー。
ということは、これはひょっとしてまかない…?
お店の人の昼食を奪ってしまったか…?
非常に恐縮しながらいただきましたが、
これがまたおいしいんだ。
まかないといえどもイタリア、あなどれない。
お店の人たちはテレビのまん前に陣取り、
3時から始まったサッカー番組を熱心に見ながらのランチでした。
ゆりちゃんはあっという間にぺろり平らげ、「おんこーしたい…」
(おんこー=encore、フランス語でおかわりの意)。
こりゃまかないなんだから、これ以上奪っちゃいかんと
なけなしの自分の分け前をあげていた私たちに
「おかわりいる?」と聞いてくれたご主人。
恐縮しっぱなしでした。
もちろんいただきました。