飛行機トラブル

毎週のようにストをやっていたフランス、
出発日もストが予想されていて、
我が家が乗る便も油断ができなかった。
そして、想像どおり飛ばなかったのだ。
幸いにして出発前日に飛ばないことが分かったので、
すぐさま代理店のおばちゃんが翌日朝の便を取ってくれた。
チケット等はそのまま使えるから大丈夫、と…。

出発日、空港に行く。
一時間半前に着いたのだが、空港はごった返しており、
チェックインもずいぶん待たされる。
ようやく順番が回ってきたと思ったら、
これまた待たされ、あげくのはてになんと
「予約が入っていません」。
ストで前日の便がなくなり、振り替えたのだと説明しても、
予約がないし、席もいっぱいなので乗れないの一点張り。
どうやっても乗れないので、次の便のウェイティングリストに載せてもらう。
それでも乗れるか分からない…。
ダンナはオーストリア航空の窓口で昼の便の予約を取ったが、
「これで半日丸つぶれだ…」と渋い表情。
旅行代理店にも連絡を取るが、
朝早かったのでおばちゃんはまだ来ておらず、
おじさんしかいなかったので、とりあえず事情を説明しておく。

とても長い時間に感じられた次の便までの時間。
なんと空席があったので、無事乗れることになる。
ちょうど代理店のおじさんからも「どう?」と電話がかかってきたので、
次の便に席があったから乗ると伝える。
ウィーン行きの便はたくさん飛んでいて助かった。
予定の2時間後の便に乗る。

出発も多少遅れたこの便、
ウィーンに着く直前で着陸態勢に入っているときに
突然急上昇をしたのだ。
もう空港周りの家並みまで見えている頃だ。
しかも回旋したのではなく、急上昇。
心臓が止まるかと思った。
雲の上まで急上昇を続けたと思ったら、
しばらくぐるっと回って、再度着陸態勢。
今度は無事着陸した。
機内放送はドイツ語と英語でしていたけれど、
このときばかりはドイツ語でしかしてくれなかった。

で、トラブルはこれで終わらなかった。
帰りブダペストの空港でチェックインしたとき。
これまた予約がないと言われた。
こちらは正確にはキャンセルされているとのことだった。
私たちはウィーンからブダペストまで飛行機で行く予定だったが、
航空券を使わずに電車で行ったのだ。
そのせいかもしれないけど…。
パリでのストがらみのごたごたで、
しなくていいのにキャンセルしてしまったおバカがいたのかもしれない。
こちらは予定の便が空席が多かったため、
同じ便に乗ることができたのだが、
これだけ飛行機のトラブルの多い旅行は初めてだった。