行き当たりばったりの旅

今回の旅行はまず旅行に行こうと決めたのが
出発する3日前、
スイスに行くことにはしたけど、車なので
どこの町に行くのか決めなければいけない。
それが決まらない。
スイスは小さな国だけれど、
フランスから行くとなると、東側はけっこう遠いのだ。
うだうだ悩む。
さらに連休の前日、いきなりダンナが
「今日の夜に出よう」とぬかしたので、
朝慌ててネットでホテル探し。
とりあえず経由地をブザンソンにする。
そこから先は「現地の観光案内所で探そう」ということに。
今までそんな旅をしたことない。
大人二人ならそれもありだろうが、
うちは子連れ、しかも四人もいるんだぞ。
…まあ夏だし、最悪ホテルが見つからなくて車中泊しても、
凍死しないだろうと開き直る。
ホテル探しで時間がつぶれちゃうなんてこと、
ないだろうな~と思いながら…。

ブザンソンからいよいよスイス入り。
泊まる町まで行ってそこの観光案内所に
行った方が確実なんだろうけど、
行ってみてどこも満員で泊まれなかったら困るので、
とりあえずベルンに出る。
(ベルンがスイスの首都だと知らなかった私…)



やはりそこの観光案内所では予約できなかったが、
ホテルリストはもらえたので、
インターラーケンとラウターブルンネンのリストをもらう。
「後は自分で電話しろ」ということだ。

ベルンの観光をしてからダンナがめぼしいホテルに電話する。
その間私たちは久しぶりに見たスタバで休憩。
(本当に久々に見た。
ウィーンの空港にはあったけど…。
フランスにはないんじゃないかな?)
一体どれくらいかかるんだろうと思ったが、
意外と短時間で戻ってきた。
聞けば、3軒目で取れたと言う。
それなら上出来じゃないか。
ただ、英語がいまいち通じてないようだというのだけが不安…。

「ベルンからなら一時間半くらいで着くわね」と
半分強制のような脅しのような文句を宿のおばちゃんに言われ、
あまり遅れるわけにもいかないと出発。
幸い、本当に言われたとおりくらいの時間でラウターブルンネン到着。
ホテルは山小屋風で、ダブルだけどけっこう広い。
お値段はこんなもんかな…という感じ。
決して安くはないけど、いきなり当日取ったにしては
いいとことれたみたい。
ハイシーズンだからか、夕方にはこのホテルも満室になった。
危機一髪だ。



さて帰路、スイスからパリに帰るのに間に一泊入れたい。
どこに泊まるか迷った末にモントルーを選ぶ。
ちょうどジャズフェスティバルの最中だというので、
なにかと飽きないかと思ったが、
モントルーの観光案内所に電話したら、
ホテルはあるが一晩中うるさいよと言われた。
そこで同じくレマン湖畔のローザンヌに変更。
たいした理由なんかない。
名前を知ってるから、とそれだけ。
こちらはホテル探しにけっこう苦戦。
結局セミスイートしかないが2部屋用意すると言ってきた
某ホテルに泊まる。
代金は決してお安くないが、レマン湖の目の前、
しかも部屋はもちろん広くて、
一部屋で我が家全員泊まれそう。
こんな通りすがりで泊まるのはもったいないくらい。

「これでもう事前にホテルを予約しなくても大丈夫ってことだね」と
味をしめた誰かさん。
確かにホテル探しはこんないいかげんでもできると分かったけど、
予算や立地などのわがままがあまり言えないことも事実。
たまの行き当たりばったりは楽しいが、
時間が許すならやはり事前予約をしていきたいと思った
小心者の私であった。