「一時帰国で七五三」完全マニュアル

お役立ち一言アドバイスつき!

※これは事前に周到に準備してから七五三に臨もうという方には
耐えられない内容ですので、読まないでください。

(1)一時帰国で七五三を予定している
(2)そのとき着物を着せたい
(3)でも買うつもりはなく、レンタルで済ませたい
(4)記念写真を撮りたい
(5)着物のままお参りにも行きたい(外出したい)

というのが、我が家の希望でした。
でも何も手を打たないまま一時帰国。
自分でも無謀だと思う。

実際にレンタル着物を探し始めたのは予定の3日前。
明治神宮にお参りに行くつもりだったので、
その近辺で当たってみる。
ホテルや結婚式場を回る。
季節はずれのため、シーズンには着物を貸しているところでも、
今は別の場所に保管しているところが多い。
そんな中で着物を用意できると言ってきたのが
蒲田にある「ア・ペア」という総合式場。
ここでは着物のレンタルはもちろん、
当日の着付け、美容、そして写真撮影までしてくれるという。
(もちろん個別に頼むことも可能だが、そういう便利なパック料金がある)
なんと外出もできるらしい。

2日前、着物の下見に行く。
とりあえず一人5着ずつ出してもらう。
着せてみると意外と合う合わないがある。
らんちゃんは小柄だから、かわいらしく真っ赤、
馨は紺地に鷹の絵のついた羽織に決まる。
(この間5分、ともに最初に着た着物)
ゆりちゃんにははっきりした色目がいいと思っていた。
本人の希望は緑だったので、
はっきりしたのと淡いのと両方着せてみたが、
やはりはっきりしてる方が似合う。
赤も着せてみたが、
兄弟で同じ色は着ないほうがいい
という店員のアドバイスに従い、緑に決める。
これでもわずか20分ほどか。
たまたま気に入った着物が最初に出てきたのかもしれないが、
下手にたくさん見るとかえって迷うハメになるかも。

いつ着るのかと聞かれてあさってと言うと驚かれる。
幸いなことに小物類一式用意するので、
当日は手ぶらでよいと言う。
普通は足袋とか肌襦袢とかは持参しなければいけないはずだが、
これがオフシーズンの利点か。

一つだけ問題。
髪につける飾りだけは持参しなければならない。
それから何軒か和服屋さんを回るが、
なかなか髪飾りが見つからない。
七五三シーズンには並ぶということだった。
それでもどうにか見つけることができた。
髪飾りにはいろいろなタイプがあるが、
7歳児には大人と同じような櫛やU字ピンで差すタイプも使えるが、
3歳児は髪の毛も少ないので、ぱちんと止められるヘアピンタイプが便利。


当日のタイムスケジュール。
どこも我が家の貸し切り状態。
おまけに全て一箇所で済むことのメリットを実感。
お子様一人でも着付けや写真撮影で場所を移動するのは
けっこう苦痛(親子とも)だと思う。
一箇所で済めばそれに越したことはない。
10時 美容室にてゆりちゃん、らんちゃんのへアセット、お化粧。
当日は前開きのブラウス、首周りの開きの大きい下着を着用のこと
肩につくかつかないかのおかっぱ頭のゆりちゃんは
アップヘアを希望。
元がおかっぱとは思えない見事なスタイルが完成。
お化粧がしたくてたまらなかったゆりちゃんは
初お化粧にも大満足。
髪飾りは美容室にもあり、
もし美容室備え付けのものを使う場合は買取。
我が家は持参した髪飾りを使ったが、
七五三らしく、房のついた絞りのリボンをつけてもらう(もちろん買取)。
らんちゃんはヨーロッパによくある股下にスナップのついた
ボディーを着ていたので、ヘアセット前に脱がせる。
11時 着付け。
ゆりちゃん、馨、らんちゃんの順に着付け。
足袋を履かせるのがけっこう大変。
着付けそのものはベテランさんがやってくれるので、
たくさん着せているわりにはすぐできあがる。
12時 写真撮影。
一人2枚ずつ写真を撮ることができたので、
各自の個人写真、ゆりちゃんのみアップの写真、
三人一緒の写真、家族写真、の6枚を撮ることにする。
着付けをしてくれた人が同行してくれて、
着物の乱れなどを直してくれる。
2歳のらんちゃんは笑えといっても笑えず、
他のお子さまが撮っているときに撮影場所に乱入するし、
待ってるのに飽きちゃうし、もう大変。
ようやく写真撮影が終わったら、
もうぽっくりも足袋も履くのはいやだと断固拒否。
ここから靴を履くことになりました。
(実は馨も)
2人ともたまたま革靴を履いていたので、
着物に靴でもあまり違和感がなかったが、
白いスニーカーではちょっと味気ないかも。
こういうこともあるので、濃い色の靴を履いてくる方がベターでしょう
撮影終了は1時ごろ。

その後車で明治神宮に移動。
着物での食事は汚す可能性が高いので、
車内でおにぎり。
チャイルドシートには着物のまま座れません。ご注意を。
(ジュニアシートなら大丈夫)

3時 明治神宮でお参り。
こんな季節はずれの時期に七五三をしているのは
もちろん我が家のみ。
これが外国人の目を引くこととなる。
何人もの外国人から写真攻め。
子供たちも悪い気はしなかったらしい。



着物は翌日、自宅まで取りに来てくれました。
いやー、ホントに至れり尽せり。
季節はずれの七五三、おすすめです。