アンボワーズ

AMBOISE

まず手始めに宿泊したアンボワーズのお城に行く。
町は小さく、お城以外には何もないのかと思ったら、
意外にも城下町のように栄えている。
(といっても明らかに観光客狙いのレストランが多いが)
ちょうどPaques当日だったので、お祭りのようになっていたのかもしれない。

出店の並ぶにぎやかな通りを抜けて、
お城への入り口に通じる坂をのぼる。

入場料は大人6.5ユーロ。子供は7歳から有料。
ベビーカー持参で入れるが、階段が多く、
城の入り口に置いていったほうが無難。

お城そのものはけっこう地味。

ここはかのレオナルド・ダ・ヴィンチゆかりのお城。
芸術好きの時の城主フランソワ1世が招いた。
敷地内にあるsaint-hubertサンチュベール礼拝堂には
レオナルド・ダ・ヴィンチがここに葬られていることを示す
プレートがあった。

城内は写真撮影禁止。もちろんビデオもダメ。
ここはけっこう厳しいのだ。
間取りはこのあと行ったどのお城も大体同じだったが、
◎護衛の間…護衛の騎士たちの控えの間か?
たいてい甲冑が飾ってある。
◎会議室…装飾の施された大きな暖炉があることが多い。
◎寝室…四本の柱で支えられた天蓋つきベッド。
他小さなタンスや整理用木箱など。
◎食堂…ここでは飲み物を取る部屋となっていた。
食事はどこでしたのだろう?
◎サロン…ソファや椅子が幾つか並べられ、
くつろぐための部屋。ピアノがあった。

部屋を飾るのはいわゆる肖像画もあるのだが、
どこのお城も圧倒的にタピスリー(タペストリー、織物)が多い。
テーマは聖書だったり古代の物語だったり。
壁一面を覆うような大きなものばかり。

お城の上からロワール川を望む。

お城を見たあと昼食を取ったが、
数あるレストランのうち、つい足が向いてしまったのは
店頭でソーセージを焼いている屋台。
焼き鳥やうなぎにも通じるようなこの手の
においプンプン煙モクモクの店に弱いのは万国共通らしく、
大賑わいだった。
ここで食べたソーセージのグリルとフライドポテトが
滞在中一番おいしい食事だった。

さてお城から400メートルほど離れた場所に
レオナルド・ダ・ヴィンチが住んでいた家CLOS LUCEクロリュセがある。
お城からCLOS LUCEまでの道は切り立ったがけの横にあり、
そのがけの斜面には珍しい横穴式住居(?)がある。

これどう見ても穴掘ってますよねえ。

CLOS LUCEには彼のさまざまなアイディアを模型化して展示してある。
大人6.5ユーロ、子供はただ(15歳までだったかな…?)
煉瓦造りのシックな家ときれいな庭。
ここに住んでレオナルド・ダ・ヴィンチは人生の最後を迎えた。
室内はこじんまりとまとまっており、
今でも誰か住んでいると言ってもおかしくないくらい。
お城に比べたらよっぽど実直なつくり。

地下に模型が一同に展示してあり
(案内によるとIBMの製作だとか?)
何の原型なのか、いちいち追っていくだけでも楽しい。
ダンナはさらに地下に行くドアを発見したらしいが、
そこは固く封じられていたそうだ。
そこで一体何をしていた、ダ・ヴィンチ…?

おもちゃのようなフランス式庭園ではクレープも楽しめる。