ノイシュバンシュタイン城



フュッセンのホテルから見える町並み。

フュッセンの町からノイシュバンシュタイン城まではすぐ。
しかし山の上にあるので直接近寄ることはできず、
最寄りの駐車場まで行き、そこからは馬車かバス。
そしてさらに坂道を登ったところに城はある。

ノイシュバンシュタイン上に向かう途中、
山の中腹にそびえる城を眺めることができた。
山の中に突然城が現れるという感じ。

山のふもとの駐車場で車を置いたあと、
入城チケットを買う。
ここで買わないと、城のふもとまで行ってからでは買えない。
入城は時間制になっており、
ドイツ語ガイドつきツアー、英語ガイドつきツアー、
その他の8言語はオーディオフォンでのガイドになる。
日本語はオーディオフォンで対応していた。
(各国語オーディオフォンも同じ時間の人は
一緒に移動しないとならない)
大人7ユーロ、子供は6歳から有料。
我が家の入場時間まで1時間あったが、
まだ城まで山道を登らなければならないこともあり、
早々に登山手段を探す。
馬車とバスがあるが、
雰囲気のある馬車を選ぶ。
馬車だと登り3,5ユーロ。バスだと1,5ユーロ。
馬だけが登っても結構きつそうな山道、
車を引いて登るのはさぞ大変だろう。
途中徒歩(!)で登る人もいた。
ハイキングのつもりで来た人はいいが、
軽い気持ちで歩き始めたら絶対後悔する。
馬車でも20分くらいかかる道のりなのだ。



馬車の降車場から城までさらに坂道を10分ほど登る。
城の入り口には入城を待つ人が群れをなしている。
入り口はディズニーランドのように自動改札。
チケットを入れるとバーが回るしくみ。
さらに入城できる順番は電光掲示板に表示される。
きっとそうでもしないと観光客がさばききれないのだろうが、
まるでシンデレラ城のよう。

入城は先ほどのガイド別になるのだが、
それとは別に各国から団体のツアーも来ている。
我が家は偶然日本からの団体と一緒になってしまった。
団体ツアーの場合、オーディオフォンではなくて
各室に備えられたスピーカーから説明が流れる。
自分の持っているオーディオフォンからも日本語のガイド、
部屋のスピーカーからも日本語のガイド、
しかもずれているのでどっちもよく聞こえず中途半端。
しょうがないので耳を押さえながらオーディオのガイドを聞いた。

ノイシュバンシュタイン城は
ワーグナー狂いのルードヴィヒ2世によって作られたが、
室内装飾もこれでもかというくらい飾られ、
ある意味コテコテ感はあるものの、
「お城はこうでなくっちゃ」という期待には十分応えてくれる。
各室の壁はワーグナーのオペラの題材にも取り上げられている
ドイツの伝説の絵で飾られているし、
調度品も贅を極めている。
部屋によってはルードヴィヒ2世が座って
部屋の壁の絵を鑑賞したというものもあるし、
(ここまでくれば立派なオタクだなあ。
絵を見ていると音楽が聞こえてくるとか言うんだろう。
気持ちは分かるけどね)
コンサートに使われたという部屋もある。



約40分ほどでガイドは終わり。
城を出て再び山のふもとまで馬車で戻る。
ふもとはホテルもあるし、
観光客向けのレストラン、おみやげ物屋さんもたくさんある。