ザルツブルグ

Salzburg

フュッセンからザルツブルグに向かう道は
まさにアルプスの景色を楽しむものになった。
迫り来る万年雪を頂いたアルプスの山々、
いたるところに広がる野原とタンポポの群れ、
景色も道も起伏に富んでいて飽きさせない。

アルプスの風景を見ているとつい口をついて出てくる
「ハイジ」の主題歌。
しかし悲しいかな、我が家はただいまフランスで買った
フランス語版ハイジを見ているので、
主題歌はフランスバージョンのもの。
馨も回らない口ながら
「ぷっちぷち…もんたーにゅ」と歌っている。
(本当にこういう歌詞なのだ)
話の中では挿入歌としてオリジナルのハイジの歌も出てくるが、
それがわかるのは親だけ。
子供はハイジ→Heidiアイディ(そのままフランス語読み)、
ペーター→Pierreピエール、
おじいさん→Grand-pereグロンペール、
そして子山羊のユキ→Blanchetteブロンシェット(白ちゃん、くらいの意味)
(ちなみに挿入歌を聞くまで日本名がユキだと分からなかった)
という具合にすっかりフランスのアニメだと思ってる。

高速道路に戻ってからザルツブルグまではすぐだった。
しかし町に入ってからが一苦労。
一方通行や進入禁止が多くて、
なかなか思うように進めない。
やっとのことでホテルにたどり着く。

ザルツブルグは川をはさんで新市街と旧市街に分かれている。
昔からの面影を残しているのは旧市街のほう。
ただし、旧市街内に車で入るには
特定の入り口から入るしかないし、
駐車料金もかかる。
もちろん市街の外の駐車場もあるし、
夜は路駐もOKのようだった。

街中の移動手段はなんとトローリーバス!
普通のバスもあるのだけど、ほとんどがトローリー。
ロシアには確かまだあるはずだけど、
なんだかすごく珍しいなあ。



旧市街は小さいので、
ゆっくり見ても一日あれば一通り見られる。
そこで我が家は手持ちのガイドブックに書いてあるとおり、
モーツアルト広場からスタートするおすすめのめぐり方に沿って
まわってみた。