誕生会その2

今年も誕生日月間がやって来た。
去年の経験を生かしたいものだ。
ゆりちゃんと馨は誕生日が近いので、
同じ日に誕生会を開くことにした。
「誰を呼ぶの?」と聞いたら、
二人は何人も数え上げ、総勢23人に!!
そんなに呼んでどうするの?
(心の声:手が回んないよ~!)
しかし減らすのも何なので、結局みんな呼ぶことにする。

招待状を渡す

小学校にもなると、自分でお友達に手渡ししているらしい。
幼稚園では先生に託して渡してもらう。
招待状は人それぞれだが、
けっこう手作りの家も多い。
簡単に必要事項が書かれたシンプルなものから、
パソコンを駆使して作った立派なものまで。
フランス語がもっといろいろ書ければ、
手作り招待状もなかなか魅力的だが、
うちは今年も市販の招待状…。

出欠の返事

去年のごとく、電話で返事をするようにしてあったのだが、
ぎりぎりまで返事のない人もいる。
小学校は直接ゆりちゃんに行く行かないを
告げている子供も多かった。
とりあえず来られない人数だけわかればよい。
最後まで返事のない場合、たいてい来ない。
そういうものなのか?
行けなくても返事くらいしろよって思ってしまう。
また、行くと言ったものの、
忘れてしまう大物(不届き者?)もいる。
しかし、あいかわらず電話での返事は分かりにくい。

ハプニング

招待した全員が来るとは思えないが、
7~8割は来るだろう。
ダンナと私では手が回らないかもしれない。
ゆりちゃんも馨も仲良しのもーふぃーぬとたんぴん
(彼らも姉弟)を呼んでいたので、
そのママに当日の手伝いを頼もうともくろんでいた。
ところが、なんと彼らが来られないと言うではないか!!
むむむ、もくろみ失敗。
でもまさかもくろみを話すわけにもいかないので、泣き笑い。

当日の進行

去年は放りっぱなしだったが、
放っておくとビデオばかり見ているし、
今年は手強い(?)小学生がいるので、
何かしら進行は必要だろうと、進行表を作る。
フランス語の先生にもアドバイスを乞う
たくさんアイディアをいただいたが、
聞いてみると単純なゲームばかり。
こんな簡単なことでいいのね…。
それを参考にスイカ割をすることにした。

準備

飲み物も食べ物も思ったほど出ないと分かっていたので、
買出しは楽。
<飲み物>
・水(ガスあり、ガスなし)
・アイスティー
・コカコーラ(馨のリクエスト)
・ジュース2種
<食べ物>
・ケーキ(ゆりちゃんにガトーショコラ、馨にレモンタルト)
・ポテトチップス
・キャンディー
・マシュマロ
・クッキー(ほとんど大人の趣味)
・卵チョコ(卵探ししようということになった)
・すいか
<その他必要なもの>
・紙皿、紙コップ、紙ナプキン
・フェット(お祭り)用の帽子、らっぱのセット
・風船
・お土産を入れる小さな袋
・おみやげ用の小さなおもちゃ
・水鉄砲
・シャボン玉
・何かBGMが必要かと、スターアカデミーとヒットソングのCD

当日

私が頭痛で前日何もできなかったので、
当日に全ての準備。
朝はケーキを二つ焼く。
庭でやることにしていたので、
家の中は掃除する程度。
風船を膨らませてデコレーションの準備。
でも、慣れもあったのか、時間的には余裕があった。

開始時間になるとどんどん子供が集まる。
たくさん呼んだので、三々五々という感じではなく、
一気に来た。
予想通り?みんなプールに直行。
水鉄砲大会の始まり。
あっという間にびしょぬれ。
あああ!誰かじょうろで水かけてる子がいる!!
それやったらびしょびしょだよ、これはなしね、と取り上げる。
が、ちょっと目を離すとまた使ってる。
手で水かけてる子もいるし。
暑いからもう放っておくことにした。

馨のまかまのぽーる(Paul)がママとやってくる。
ちょっと前にお互い引越を控えている身と分かり、
いろいろ話をしたのだ。
ぽーるを置いて帰ろうとしたのだが、
彼がママと離れたくなくなっちゃったので、
そのままいてもらうことにする。
思わぬところで手伝ってくれる人ができてうれしい。

揃ったところでケーキ登場。
一応けじめはつけておかなくちゃ。
まずゆりちゃんのケーキから。
ハッピーバースデーの歌を歌う。
日本とちょっと歌い方が違うんですよ。
一番、Joyeux Anniversaire, Yuriをずっと繰り返す。
二番、なんと英語だHappy Birthday to you, Yuriを繰り返す。
日本だと名前を入れるのは3回目のリピートのあとだけですよね。
こちらは毎回入れるのです。
そしてHappy Birthdayは「あっぴーばーすでい」と言うところが
やっぱりフランス人だ!
でもこれくらいHを発音しなきゃ!!
次は馨。
「今日は二人誕生日だからね。二人目だよ」
を言うとゆりちゃんが「名前はカオルだよ」と教えてくれる。
大きいお兄ちゃん、お姉ちゃんたち、
馨のハッピーバースデーもしてくれてありがとう!!



「さあ、チョコケーキが欲しい子は誰かな~?」と言うと、
「僕!」「私!」「僕はチョコケーキとタルトと両方!」とすごい勢い。
そのわりにはそんなに食べないんだよ~。
ろうそくつけて切り分けるって儀式が楽しいのかな。
食べるのも早々に再び遊びに戻っていく…。

ここらで一つゲームをするか。
宝探しをする。
本当は卵チョコ探しにするつもりだったが、
暑かったので、チョコが溶けると困るので、
クリスマスツリーのイルミネーションのボールを庭のいたるところに隠しておいた。
ただ、あんまり難しいところに隠すと見つからないし、
庭をめちゃくちゃにされても困ると思って、
割と簡単なところにしておいたら、
始まる前から「ねえ、これ何?何?」とすぐ見つかっちゃって。
庭に隠してある宝物を見つけたら
卵チョコと交換するよ、とやり方を説明したら、
よーいスタートの声を待たずに子供たちは探し始め、
5分もしないで終わっちゃいました。
簡単すぎたか。

「誕生日プレゼントを見たーい」という声があがったので、
誕生日プレゼントをあけることに。
みんな「ユリ、私のプレゼントよ~」と開けろ開けろとせがむ。
他の子のも見たいらしい。
開けると今度はそれで遊び始める。

ぽーるのママがle chef d'orchestre(る・しぇふ・どるけすとる)というゲームを教えてくれる。
一人鬼を決め、その他の人は鬼にナイショで親を決める。
親がやってる動作を皆で真似をする。
それを見て、鬼は親を当てるのだ。
簡単だけど、難しい↓。



しばらくして今日のメインイベント「すいか割」の準備をする。
「ゲームするよ~」と声をかけると、
「何するの?」と集まってくる。
すいか割の説明をするとみんなの目が輝く。
すいか割って日本独特の遊びかと思って
「これは日本の夏の遊び」「フランスの鍋叩きと同じようなもの」など
説明を考えていたのだが、不要。
ゆりちゃんがC'est moi qui fais.(私がやる!)とフランス語で言う。
あっという間に列ができる。
目隠しをして2回転、さあスタート!
皆で「まっすぐ!」「右!」「左!」と教える。
うまくたどり着いたらたたく。
たったそれだけなんだけど、すごい盛り上がり。
あまりの盛り上がりに近所のじいさんが
「うるさーい!!」と叫んだくらいだ。
左!とさんざん教えているのに右に行く子がいるし。
そういう迷える子羊たち?を文字通り手をとって
すいかまで導いてくれる子もいるし。
(すいか割はそうじゃないんだってば…と思ったがもう放っておいた)



クロケットのハンマーで叩いたせいか、
いまいちうまく割れなかったので、
何人か順番が回ったらそこで終わりにしてすいかを切った。
そして二個目のスイカへ。
フランスのすいかはあんまり甘くないので、
子供たちは食べるのかな?と思ったが、
ほとんどが出払った。
「すいかをもっと切ってちょうだい。切れてるのがないの」
と頼んできた子もいるくらい…。

すいか割が一段落し、もらったビデオをみんなで見ている頃、
お迎え時間。
続々とお迎えがやって来た。
まだ帰らない!!とごねる子もいて、嬉しいやら困るやら。
嵐のように去っていった楽しい時間、
人いきれだけが残りました。
楽しかったね。