名前は事前に用意する

フランスでは、赤ちゃんの名前は産まれる前から決めておく。
出生届の提出期限が産後3日以内だから、というのもあるが、
生まれてすぐ、病院内での書類はすべて赤ちゃん自信の名前がつけられる。
手につけるタグはもちろん、
ベッドも出生届用の書類も処方箋も…。
合理的といえば合理的。
助産婦さんたちも最初から赤ちゃんに対して
その名前で呼びかけてくれる。

分娩直後、分娩台の上で放心していると
「赤ちゃんの名前は?」とさっそく聞かれる。
「ヒカル」と言うが、もちろん「はあ?」と聞き返される。
つづりを言うが、伝わらない。
結局紙に書いて見せた。
現在フランスでは名前に関する規制がないので、
入院中、周りの赤ちゃんたちも
いかにもおふらんすな名前の子はいなかった。
ちょっと目新しい名前を付けるのが
もしかしたら流行なのかも?