どこで産むか?

妊娠が確認できたら次の最大関心事。
どこで産むか?
フランスで産むとなった以上、選択肢はあまり多くない。
(1)日本語の通じる医者にかかる
(2)英語の通じる医者にかかる
(3)地元のフランス人の医者にかかる
のどれかしかない。
もっと厳密にいえば、病院の方針だの、
妊娠に対する考え方が共感できるところだのと
考えなければならないことはたくさんあるのだが、
私にとってはそんなことよりいかにコミュニケーションがはかれるか、の方が
重要だった。

(1)の先生はフランスにいる日本人の間では
超有名なドゥイエブ先生という方。
ここで生んだ人はたくさんいる。
(2)は探せばいろいろいるのだろうが、
パリ近辺で有名なのはアメリカンホスピタル。
ボランティアで日本語の通訳の方もいるし、
いざというとき英語でもダメ~なんてときには
心強いだろう。
しかし、両方ともうちからはちと遠かった。
しかも公共の交通機関では不便なところ。
どうしても車が必要になる。
検診のためにもう一台車を買うなんてばからしい。
これが初めての子供で検診も一人で行けるのなら
もっと真剣に選択肢に入れていただろうが、
ほぼ毎回らんちゃん連れ、
へたすりゃ三人連れで検診に行く可能性もある。
もう考えただけでいやになったので候補からはずした。

となると、残るは地元のフランス人の医者にかかる。
フランス語に対する不安がないことはなかった。
しかし、近くて通いやすいこと、
いざ出産となったときも行きやすいこと、が決め手となった。
いつもの薬局で近所の婦人科を教えてもらう。

一般的なフランスでの妊娠出産は、
前半は婦人科に通い、後半は産科に変わる、もしくは
最初から最後まで産科専門医にかかるとなるらしい。
私は前者になる。
産科専門医を探す気力がなかったのもあるが、
紹介されていった婦人科医が感じのいい先生で
しかも女性だったので、いいかなと思ったからだ。
しかもうちから歩いて徒歩15分くらい。
行くのがイヤにならない距離だ。
妊娠7ヶ月からは産科に変わるが、
こちらは駅前の病院、Clinic les Martinets クリニック・レ・マルティネ。
以前馨がレントゲンを撮ったところだった。
マルメゾンで出産できるのはここ一ヶ所。
あとは隣の市の病院などに行かなければならない。
市外で産む場合は早急に予約要、
クリニック・レ・マルティネだったら7ヶ月のときに
予約すればいいと言われた。
フランス語のクラスの友人もベビーシッターのナタリーも
ここで出産していたので、
クリニック・レ・マルティネに決める。