ギャルドリー

ギャルドリーとは託児所のことです。
保育園にあたるものはクレッシュといい、共働き家庭優先、というか、
共働きでも入れないくらい狭き門。
一方このギャルドリーは正確にはHalte-Garderie(一時託児所)と呼ばれ、
週に何日か数時間だけ預けられます。
一番のポイントは
専業主婦でも預けられる
でしょう。

フランス語学校に通うために
らんちゃんをどこかに預けるのが必須でした。
10月入学に合わせて私にしては相当行動の早い
5月に申し込みに行きました。
受付はしてくれたものの、「入れるのは11月からかなあ」
な、なんで?今5月だよ?
さらに
「6月末に面談の予約を取りに来てね。電話でもいいけど」
もちろん電話で予約なんか取れるわけがないので
6月末にまた出向きました。
すると今度は
「夏休みに入るから、面談は9月ね」
と言うではないですか。
面談くらい今してくれたっていいのに…と思いながらも
9月に予約を取りました。
しかも予約した日とバカンスが重なってしまい、
変更するはめに。
さらに遅くなってしまいました。

さてようやくやってきた面談の日。
言われた書類をそろえて持っていきました。
・carnet de sante(フランスの母子手帳)
・戸籍謄本の法定翻訳
・住居証明(電気代の請求書など)
・勤務先の住所電話
プラス事前にもらった誓約書にサインして持ってくるのだったが、
忘れたので後日でもよくなりました。
必要とは言われなかったが、給与明細も持っていったら
託児料算出にちゃんと使われ、
さらにコピーもほしいと言われました(これも後日で可)。

どうも託児所の人のフランス語はさっぱり分かりません。
育児のように日頃かかわりの深い分野は
たいしてフランス語を知らなくてもなんとなく理解できるものなのですが、
託児所ではその法則が通用しません。
この面談も困難きわまりました。
でもどうにか終わり、
託児料も子供が三人いるからとかっていう理由で安くなり、
一時間10フランになりました。

さて最初は慣らし保育なのですが、
「スタートは11月後半」と言うではないですか。
10月からフランス語学校に行こうとしているのに、
それじゃあとても間に合いません。
「もうちょっと早くなりませんかねえ?」
「そう?じゃあ11月13日からでいいかしら?」
それ以上早くできないと言うので仕方なくOKしました。

慣らし保育の仕方
(慣らし保育中はただ!)
初日:ママも一緒に遊ぶ部屋にいる
二日目:15分だけ預ける
三日目:30分だけ
四日目:45分だけ
五日目:60分だけ
ここまで順調にくればその後は好きな時間に預けられます。
途中うまくいかなかったとき(泣き止まないなど)があれば、
同じ時間をもう一度繰り返すようでしたが、
らんちゃんは順調に60分まで進みました。
慣らしの間は週に3日くらい同じ時間に通い続けます。
続けた方がなじむからみたいです。
無事慣らしを終えたので、「次は一時間半ね」となったのですが、
同時に「一回2時間がリミットね」とも言われました。
まだ1歳児だから?混んでいるから?働いていないから?
理由は定かではありませんが、
フランス語学校で一回4時間預けようともくろんでいた私の計画は
そこで無残にも打ち砕かれたのでした。
(もっともその頃にはギャルドリーが始まるまでのつなぎのつもりだった
ベビーシッターのナタリーがなくてはならない存在になっていたので
よかったけど…)
その時点でやめてもよかったんだけど、
また一から入る手続きをするのはめんどうだし、
らんちゃんも同じくらいの年齢の子供と遊ぶのも楽しかろうと思い、
そのまま続けることに。

ギャルドリーに行くときは全ての持ち物に記名。
なんとベビーカーにまで書けとのこと。
(さすがに面倒でやっていない)
オムツ、着替え、ご飯時にかかる場合は食事やミルクなどですが、
オムツにも記名します。
そうしないと誰のオムツだか分からなくなるからです。
ベビーフードや哺乳瓶にももちろん記名。
おしゃぶりやおしゃぶりをつなぐ紐にも書け、ときました。
書いたけどすぐ取れちゃったよ…。

小さいくせにいっちょまえにバイバイするらんちゃんは
すでにギャルドリーの人気者になりつつあります。