どんなフランス語から覚えるか?

フランスに来るにあたって、子供たちには特にフランス語教育をしませんでした。
これが言えたらちょっといいかなと「ボンジュール」「メルシー」「オーボア」だけは
教えてみましたが、恥ずかしがって言えませんでした。
(家ではおもしろがって言っていたのですが)
だからほとんどゼロに近い状態で幼稚園にも入りました。
「いったいどんな言葉から覚えるのだろう?」
我が家のらんちゃんの最初の言葉が何なのか気になるのと同じくらい、
ゆりちゃんの最初のフランス語が気になりました。

注)フランス語にはアルファベットの上に
アクセント記号のようなものがいろいろつくのですが、
うちのパソコンでは出せません。
フランス語に詳しい方には怒られそうですが、
そういう出せない文字は一切無視しています。


フランス語進捗状況(2003年12月末)


ゆりちゃん(7歳6ヶ月)はCE1(2年生)になって
文章を書かせる問題が増えてきて、
文法の壁に突き当たっていました。
口ではなんと言うのかわかるのに、
それを文字にできないのです。
ご存知のとおりフランス語は主語によって動詞が変化しますが、
面倒なことに発音は同じものが多いのです。
そんな様子を見ていて「ここが限界なのかなー」と危惧していました。
ところがクリスマスになる少し前から
conjugaisonこんじゅげぞん を習い始めたら、
それだけでなんだか前よりできるようになったのです。
コンジュゲゾンとは動詞の活用のこと。
フランスの子供たちも私たちがフランス語を勉強するのと同じように
6つの主語にあわせて6通りの動詞の変化を覚えていきます。
(それ見てなんだか妙に安心した私。
フランス人も自然にフランス語ができるようになるわけではなくて、
それなりに苦労して覚えていくんだな~と共感を覚えました)
今はaller(行く)の現在形の変化から始めています。
学校では週に一冊本を読む、というプロジェクトに
頑張ってかじりついていったおかげか、
今では名作童話レベルの本だったら、フランス語で読むほうが
楽なのだそうです。

馨(5歳6ヶ月)はアルファベットの大文字、小文字、さらに
筆記体を習ってきて得意満面。
名前がひらがなを含めて4通りの書き方で表せるのが
嬉しくてたまらないらしく、
いろんなところに馨のサインが転がっています。

らんちゃん(3歳5ヶ月)はフランス語の歌をたくさん覚えました。
字はもちろん、楽譜だって読めないから、
幼稚園ではきっとテープかCDで歌を聞かせ、
あとは先生のあとについて繰り返し歌っているだけだと思いますが、
たった3ヶ月で5曲も覚えて驚いたよ!
それを年末の『リサイタル』で親に披露してくれました。
幼稚園では怪しいフランス語もどきで
べらべらとしゃべっています。
でも最初に覚えるのは汚い言葉なのね…。

あらきゅるる

イントネーションが重要。
「あらきゅるる」と「きゅる」の部分が高くなります。
おやつの時間にお菓子に殺到する我が家のお子様たち、
馨がらんちゃんに向かって「あらきゅるるだよ!!」とたしなめました。
なんだそりゃ?馨の造語か?と思ったら
「後ろに並べ」という意味なのだそうだ。
そんなふざけたフランス語、あるのかねえ?
…ありました。
A la queue leu leu.と書きます。
(本来は「たて一列に並ぶ」という意味らしい)

A tes souhaits.

「あってすえ」
くしゃみをするとすかさずゆりちゃんが「あってすえ!」。
またくしゃみをすると今度は馨が「あってすえ!!」。
むむむ、これはもしや英語にもあるような、
くしゃみをするという言葉…?
その後ゆりちゃんがくしゃみをしたらナタリーも「あってすえ!!!」。
間違いありません。
辞書によると、「願いがかないますように」という意味だとか。

象と電話


L'histoire de Babar, le petit elephant.
(りすとわーる ど ばばーる る ぷち てれふぉん)
うちにあるババールの音楽CD、曲はあのプーランク。
子供たちが大好きで車でよく聴いていたが、
出だしが上記のとおり。
ババールが象だってことは大人なら知ってるし、
ちょっとフランス語をかじってれば「ぷちてれふぉん」が
リエゾンだってことも知ってるのだが、
子供は当然知らない。
ダンナはおもしろがって
「ねえ、どうしてババールの話に電話が出てくるの?」なんて聞いていたが、
ゆりちゃんは怒って「違うよ!象だよ!!」
私が「でも『てれふぉん』って言ってるよ。
どうして違うって分かるの?」と聞いたら、
「だってえ、『おん』が違うじゃない」とますます怒るゆりちゃん。
…そうなんです、『おん』が違うのです。
電話のtelephoneと象のelephant、
発音は「てれふぉん」と「えれふぉん」と似ていますが、
難しいことを言うと電話の『おん』は非鼻母音、
象の『おん』は鼻母音、フランス語特有の鼻に抜ける音なのだそうです。
(私なんかこの違いについて辞書引いて調べたんだぞ)
えええ~~~!!!何回聞いてもぜんっぜんわっかんなーーーい!!!
どうしてゆりちゃんはそんなことまでわかるの???
もう完全に負けたと思った瞬間でした。

あざけり言葉

ゆりちゃんと馨が何か言いあっている。

corde de chien!(こーどしゃん)
corde de fesse!(こーどふぇす)
tete de banane!(てっどばなーぬ)
tete de nul!(てっどにゅる)
ぷえっぷえっと camenbert!(ぷえっぷえっとかもんべーる)

何かと思ったらこれ、フランス語のあざけり言葉。
上から
「イヌのフン」
「うんち」
「バナナ頭」
「空っぽ頭」
「ぷっぷっカマンベール」
(「ぷえっぷえっと」はおならの音?(ゆりちゃん談)らしいが、
詳しいところは不明)
これ以外にも聞き取れないけどたくさんあります。
でも「バナナ頭」なんて、
日本語の「どてかぼちゃ」にとても似ています。

まだあった。
corde de nez(こーどね=鼻くそ)!
こんなの追加しないで欲しいですか?
いやいや、分かる限り追加していきますぞ(08/05/2003)。


虫が飛んできた

蚊や蜂が飛んできました。
そして刺した!
日本語だったら「ぶーん、ちくっ」などと言うところでしょうか。
うちにも飛んできました、カオル虫。
「ぶーん、ぴっく!」
ぴっく=piqueで、「刺す」という意味です。
フランス語ではこう言うのねえと思うのと同時に、
馨は日本語でなんと言うか知らないんだろうなあとも。

どれにしようかな

私が小さい頃、いくつかの中から一つを選ぶとき、
「どれにしようかな、天の神様の言うとおり、
たまにはあけたかな、あのねのね」と唱えながら
順番に指さしていった。
フランス語にもこの「どれにしようかな」があるのを発見したのは、
子供たちがやっていたから。
なんて言ってるの?と聞いたけど、
こういう遊び言葉は文字にするのがなかなか難しい。
フランス語教師のフランソワーズに聞いて、
おそらくこれだろうというのがわかる。

Plouf, plouf, (ぷりゅふ、ぷりゅふ)
C'est un jeu de role. (せ たん じゅー(ど)  ほー)
C'est toi qui sorte. (せ とわ き そーと)
On veut de toi, un, deux, trois. (おん ぶー どぅ とわ、あん どぅ とわ)

最初の「ぷりゅふ、ぷりゅふ」はおそらく掛け声。
音節一つごとに指差すものを変えていくのは
日本語の場合と全く一緒。
「役割を決めましょう、あなたの番よ」的な意味だが、
深い意味はなく、言葉遊び的な意味合いのほうが強いと思う。

同様のものに

Ca sera toi qui commencera le premier.
(さ すら とわ き こもんすら る ぷるみえ)
というのもあると、フランソワーズのご主人が教えてくれた。
動詞の部分(「こもんすら」のところ)をその場に応じて
いろいろな言葉に替えるのだという。
この場合は「最初に始めるのは君だ」という意味。
サッカーでどっちが先に攻めるかを決めるときなんかに使うらしい。

ぷりゅふ、ぷりゅふのつづり判明!
プチバトーの店頭広告を何気なく見ていたら、
plouf,ploufの文字が…。
おそらくこれではないかと。(2003年7月1日)


フランス語進捗状況(2002年11月末)

ゆりちゃん(6歳5ヶ月)は学校でフランス語の発音を一から習うようになって、
だんだんつづりを見て読めるようになってきました。
フランス語は英語と違って例外が非常に少ないので、
規則さえ覚えれば読めるのです。
しかし、母音の読みを習っただけでずいぶん読めるようになりました。
また日常会話なら、ほとんど問題ない様子。
自分のことは自分でフランス語で解決できます。
以前はトイレの場所すら聞くことができなかったけど、
今は自分でお店の人に聞いたりできます。
美術館で今館内のどのあたりにいるのかを
監視の人に聞いたりもしていました。

馨(4歳5ヶ月)は何を言っているのかよくわからないのですが、
とにかくフランス語をしゃべり続けています。
特にフランス人のお友達の中に入ると切り替わるみたい。
ゆりちゃんのことをフランス語でからかったりもします。
日本語も覚えるのが早かったので、
今のところ発音のおかしい日本語があったりはしませんが、
語彙が少ないかな…。

らんちゃん(2歳4ヶ月)のフランス語。
「ぼんじゅーる」「おーぼあ」「Encore.おんこー(おかわり)」は
2歳前後から言えました。
最近増えたのは「Allez,allez!あれあれ(さあさあとせかすとき)」
「Attends.あっとん(待って)」。
ほかにも言える言葉がありますが、
たいてい大人の口真似。
ただいますごく真似したい時期のようなので、
覚えたら使い始めるかも。

On a gagne.(馨)

「おんながねーゆ」
馨がゲームをして勝ったときに言っていた。
ゆりちゃんと何か競走していて勝ったときも言っていた。
普通に言うのではなく、なんだかメロディーがついている感じ。
それもどちらかというと相手をバカにしているような…。
「勝~っちゃった、勝っちゃった」ってニュアンスかな?
最後になぜ「ゆ」がつくのかは不明。
文法的には「おんながにぇ」だと思うのだが。

べあっく

おいしくないものを食べて「べえー」とするときに言う。
あとは苦い薬を飲んで「おえっ」とするとか。
まさにこの「べえー」「おえっ」が「べあっく」。
擬声語じゃないかと思うが、つづりが分からず。
先日ナタリーと話していて、
彼女の末娘のミカエラの今度の担任が
(私の大嫌いな)園長になったと言った時に
同じく「べあっく」と言っていた。
彼女も園長が嫌いなのだそうだ。

フランス語進捗状況(2002年6月末)

幼稚園に通い始めて約一年。
クリスマス頃(ゆりちゃんで通い始めて半年くらい)には
時々フランス語の単語が会話に混じるようになった。
たいていは日本語でなんというか分からないもの。
(たとえばbougieぶーじー(ろうそく)とか)
最近では、文章でフランス語が混じることが出てきた。
先日馨といっしょにゲームをしていたゆりちゃん。
コントローラーを持っていた馨に向かって
Change moi jouer!しょんじゅ・もあ・じゅえ(私に代わって!)。
いつも言うわけではないので、
そのとき頭に先に浮かんだ方が口に出るのだろう。
ゆりちゃんと馨はフランス語で会話しているときもある。
馨が買ったキティーちゃんのシール絵本をかざして
Regardez!ほぎゃるで(見て!)
Qu'est-ce que c'est?け・す・く・せ?(何?)と聞くと、
「C'est…」と答えてくれるのだが、
何を言っているのだか私にはさっぱり理解不能(涙)。
ゆりちゃんに「今馨、なんて言っていた?」と聞くと、
「○○だよ」「△△だよ」と教えてくれる。
言われて「あ、そうか」と思ったものもあったが、
何度聞いてもそう聞こえないものもあり、
私を置いて、二人はフランス語の世界に行ってしまっていた。
ちょっと寂しい。

それでは現在の日本語力は?「日本語教育」を参照のこと。

T'as vu?

「たびゅ?」
外出先で面白いものがあったのだが、
一瞬だったのでゆりちゃんに
「今の見た?Tu n'as pas vu?ちゅなぱびゅ(見なかった?)」
と聞いたら、理解できたようだったので、
「じゃあT'as vu?はわかる?」と聞いたらわかると言う。
「見た?でしょ」
文法的にはTu as vu?ちゅあびゅ?が正しいのだが、
みんな短縮してたびゅ?と言ってる。
これは文法では出てこない口語的言い方。
私は本当に最近知った言い回しだったのだが…。
ナタリーも眠そうならんちゃんに向かって
T'as sommeil?たそめいゆ?(眠いの?)
と聞いていた。

侮れない馨のフランス語

フランス語はおろか、日本語もかなり怪しいまま幼稚園に入った馨。
しかし、覚えてくるわ覚えてくるわ。
しかも単語ではなく、文章で覚えてくる。
今つかんでいるだけでも
Il est parti. いれぱるてぃ「行っちゃった」
Il est tombe. いれとんべ「落っこっちゃった」
Il pleut. いるぷりゅ「雨が降ってる」
Attrapez le ballon. あとらぺるばろん「ボールをつかまえて」
などなど。
挨拶もAu revoir,Madame.おーぼあ、まだむとフルセンテンスで覚えてくる。
ここで問題になるのは、応用が利かないということ。
たとえば冒頭のいれぱるてぃ。
これは主語が男性の場合。
女性の場合はElle est partie.えれぱるてぃになるのだが、
そういうことはできない。
なんでも「いれぱるてぃ」。
さらに相手が男性であってもマダムと言ってしまう。
しかし多少の間違いがあっても、
使う場面を間違っていないのはすごいと思う。

cochon

「くしょん」
何かこぼして汚いねーという話をしていたとき、
ゆりちゃんに「汚いってフランス語でなんて言うの?」と聞いたら、
教えてくれた。
でもcochonって豚って意味だよね?
と思いながら辞書を引いたら、口語だけどちゃんと「汚い」という意味も!
さすが実践で言葉を覚えてくるゆりちゃん!

C'est la meme chose.(馨)

「ちゅらめんたい」
車の中で突然言い出した。
お菓子か何かを比べて言っていたらしい。
初めは「ちゅらさん(NHKのドラマ)が明太子食べたのか」と思ったが、
どうやら「ちゅらめん」の部分はC'est la meme、すなわち
「同じだよ」と言っているらしい。
問題はそのあとの「たい」。
とりあえず言っている内容からして「同じものだよ」と言いたいのだと思うが、
ゆりちゃんによると、「同じだよ、ね?」の「ね?」の部分に当たるらしい。
それだとchoseというのはちょっと外れているか…。
音からしてだいぶ違うし。
これはまだ探求の余地のある謎の言葉。

un bon homme(馨)

「あんぼの」
毎日帰りながら「今日は何をしたの?」と聞くのが日課。
聞いてもたいてい「何にもしてない」とそっけない返事が返ってくるのだけど、
そこはめげずに「お絵かき?歌を歌った?外で遊んだ?」とヒントを出すと、
だまされてけっこうしゃべってくれるのです。
ある日馨に「今日は何したの?」と聞いたら
「お絵かき」「何描いたの?」
「あんぼの」
「あんぼの」とは、いわゆる人の顔のこと。
日本語だったら「さあ、お顔を描きましょうね~」なんて言うところを
「さあ、あんぼのを描きましょうね~」とフランス語で言われたのだろう。
もちろん馨は対応する日本語を知るはずもなかった。

ばたすわ


部屋で遊んでいたら突然ゆりちゃんがパパに向かって
「ばたすわ!」と叫んだ。
「それ何?」と聞いたら「座れ」だって。
全くつづりが浮かばず、辞書を引き引き書きました。
だからもう全然自信がありません。
後日、ダンナが入ったカフェで店のご主人に
「ばたすわ!」と言われてゆりちゃんのおかげで
意味がわかって助かったというおまけつき。

その後しょっちゅういろんなところで聞く「ばたすわ」なのだが、
何気なく聞いていてふと浮かんだそのつづり、
「もしかしてVa t'asseoir.なのでは?」
これだと全て説明がつくのです。
意味は変わりないですが。
3年近くたってやっと真相解明か?(2003年9月9日)


Comment t'appelle?(馨) 

「こまんたぺる?」
君の名前はな~に?と聞くときの常套句。
子供同士初顔合わせの幼稚園では特に最初の時期
会えば「こまんたぺる?」と言っているらしい。
そりゃ子供も相手の名前は気になるわけです。
しかし馨の初めてのフランス語がこれだとはね…。
意味がわからないようだったので、
聞かれたら「馨」と答えるのだと教えてあげました。
後日「こまんたぺる?と聞かれたらなんて答えるの?」と馨に聞いたら、
「馨」と言ったので、覚えていたようです。
最近は「こむちゅたぺ?(Comme tu t'appelle?)とも言います(11/12/2001)。

Est-ce que ca va?

「えすくさば?」
デジモンの中のセリフ。
「大丈夫?」くらいの意味あいで使われていた。
でも日頃は「さば?」なんてゆりちゃんは言いません。

Un petit peu

「あんぷちぷう」
夕食後、ビデオを見たいと言うので、
「寝る前には見ないと言ったでしょ?」に対して
「え~見たいよ~。あんぷちぷう見たいよ~」と返された。
ちょっと、少しという意味です。
実際は「あんちぷう」と聞こえます。

Tu viens?

「ちゅびやん?」
チュニジアにて、仲良くなったマリアンヌ(7歳)に対して、
「Tu viens, Marianne?Oui?」
(マリアンヌ、行こうよ、ね?)
と言っていた。
どこで覚えたのか…?
それにもかかわらず先日は
「ママ、ちゅびやんってなあに?」
と聞かれました。
この間正しく使ってたじゃん!
ママが子供に向かってよく言っているのは耳にします。

Allez,allez! 

「あーれ、あーれ」
馨とゲームしていてゆりちゃんが言っていた。
「どういう意味か知ってる?」と聞いたら、
「がーんばれ、がーんばれ、だよ」と言っていた。
ほぼ合っている…。
「それ行け!」という感じかな。
サッカー日仏戦でも
隣のフランス人に「Allez,Japon!」と言われました。

Tout neuf. 

「とんぬふ」
スーパーのレジサイドに卵チョコが並んでいた。
ゆりちゃんはそれを「あんどぅとわ…」と数え始め、
9まで数えたところでこう言った。
「全部で9個」だと思うが、
とうとう私はここで綴りについていけなくなった。
辞書でいろいろ調べたが、
これという自信がない。
またほかのものでも数えさせてみたが、
同じような言い方はできなかった。

Oh la la la la!

「お~らら~らら~」
他のクラスの先生が言っていたとのこと。
「あ~あ」とか「まあまあ」という感じ。
日本語と音も意味も似ています。
ダンナがフランスで家探しをした頃、
同行したフランス人が「よくあ~らら~って言ってるよ!」と
言っていたのがこれ。

Attention! D'accord!

「あっとしおん」「だっこー」
「あっとしおん」は「気をつけて」くらいの意味。
「だっこー」は「わかった?」「わかった」と
イントネーションのつけ方で質問にも答えにもなる。
フランス人は話をしながら相槌を打つのに、
「だっこー」「だっこー」とよく言っている。
Voila!と並び、おそらく先生が
一日にもっとも使うフランス語ベスト3に
入るんじゃなかろうか。
先生は大変だ…。

…しかしいつまでゆりちゃんのフランス語を拾えるのだろうか?
そろそろわけわからない言葉も言い始めている…

chocolat

「しょこら」
言わずと知れたチョコレートのこと。
ちょっと前までは「チョコちょーだい」と言っていたくせに、
突然「ショコラちょーだい」と言うようになった。
幼稚園でチョコのはさまったビスケットが
おやつに出たりするらしい。

数字、その後

「あんどぅとわきゃるさんしす…でぃっせっ、でぃすいっ、でぃすぬふっ…おーんず」
「1,2,3,4,5,6…17,18,19…11」
と言っているゆりちゃん。
間の…は続けて言っているのではなく、無言で考えている時間。
20にたどり着かないが、そのうち気づくだろうから
黙っていよう。

Voila!

「ぼあら!」
一日一度は耳にする単語。
意味は広すぎてよく分からないが、
私が唯一分かるのは、買い物した商品を渡してくれるとき。
「はい、どうぞ!」である。
ゆりちゃんが発音すると「ぼあーら!」となり、
そちらのほうがよっぽど現地人に近い。
きっと先生もことあるごとに使っている単語なのだと思う。

21,22,23

6までと思っていたら、
あっという間に21,22,23を覚えてきた。
「ばんてあん、ばんどぅ、ばんとろあ(vingt et un, vingt-deux, vingt-trois)」。
どうやら続きを教わったらしいが、どこまで教わったのかは不明。

Bonjour, madame!

「ぼんじゅーる、まだ~む」
突然言い出したので「どこで覚えたの?」と聞いたら、
幼稚園で読んでもらったねこの本に出てきたとのこと。

1,2,3,4,5,6…(数字)

日本に一時帰国した際に突然言い出した。
幼稚園で習ったらしい。
するする言えるのは6まで。「あんどぅとわきゃるさんしす」。
本当はun, deux, trois, quatre, cinq, six。
ゆりちゃんの言い方のほうが実際の発音に近い。
続きは難しいらしく、
「でぃすぬふ(dix-neuf)って何?」(=19のこと)なんて聞くところから、
どうやら20まで習ったらしいと推測。

Cou cou!!

「くうくう」
赤ちゃんをあやすときによく使われる。
事実らんちゃんはしょっちゅういろんな人に言われる。
でも幼稚園でも言い合っているらしい。
辞書には「(鬼ごっこの)ばあ」となっているが、
どういう使い方をしているのかは不明。